小渕ダム

日本で最初のロックフィルダムとして昭和27年に竣工したダム。
小渕ダムはロックフィルダムでは珍しい表面遮水壁型で、石塊積で構成された堤体に対し、
上流側法面にコンクリートの遮水壁が施してある。
ダム湖周辺は公園として整備されおり、魚釣りも可能。



小渕ダム
下流より堤体を撮影。
堤高20.5mとあって小振りのロックフィルダムだ。

小渕ダム
木々に溶け込んでいる(埋もれている)。
右岸側に放流口、左岸側に非常用洪水吐がある。

小渕ダム
天端の様子。
幅は3mで、車は通行できない。

小渕ダム
下流の様子。
堤体直下には承水工が設置されている。

小渕ダム
小渕ダムの放流口。
右岸取水口から取水した水が流れている。

小渕ダム
下流側法面は粗石空石積である。
さすがに100m級ロックフィルダムと比較すると岩石が小さい。

小渕ダム
非常用洪水吐。
防災ダムの機能があるため、洪水吐は比較的大きい。

小渕ダム
洪水吐の中から釣りをしていた。
ダム湖(小渕溜池)には、可児漁業共同組合がマスを放流している。
大人で1日500円、年間の場合4000円の入漁料が必要。
12月1日~3月31日の間は魚保護のため釣りは禁止されている。

小渕ダム
コンクリートにより保護された上流側法面。
ロックフィルダムの多くはゾーン型であるが、小渕ダムはロックフィルダムでは珍しい
表面遮水壁型である。

小渕ダム
ダム湖の風景。
中央に見える橋が東海環状自動車道(MAGロード)。
左側に見える建物が取水設備である。

小渕ダム
小渕ダムの取水設備。
景観にマッチしている。

小渕ダム
堤体左岸側はお花見広場という名前の公園になっている。

小渕ダム
公園内に設置されている小渕ダム記念碑。

小渕ダム
同じく公園内に設置されている小渕ダムの解説碑。
「我が国最初のロックフィルダムとして昭和24年2月27着工、昭和27年3月31日完成した」
と記されている。

小渕ダム
ダム湖周辺は桜並木となっており、遊歩道として整備されている。
お花見散歩道と名付けられている。

小渕ダム
東海環状自動車(MAGロード)。
2005年4月開通とあって新しい。

小渕ダム
ダム湖右岸側にある駐車場。
右岸側から来た場合、ここで車を駐車することになる。
ここにはダム湖周辺の案内板が設置されている。

小渕ダム
ダム湖左岸にある小渕橋公園。
見晴らし台、駐車場、小渕ダム唯一のトイレがある。

小渕ダム
小渕橋公園の名前にもなっている小渕橋。
木造の吊橋である。

小渕ダム
この吊橋は渡るとメロディが流れるらしいが、
故障のためかメロディは流れなかった。



小渕ダム
 形式:コンクリート表面遮水壁型ロックフィルダム
 堤高:20.5m
 堤長:53.0m
 堤体積:13,600m3
 流域面積:7.5km2
 湛水面積:9ha
 総貯水量:552,000m3
 有効貯水量:552,000m3
 貯水池名:小渕溜池
 水系河川名:木曾川水系久々利川
 用途:洪水調節・農地防災
 着手年:1948年
 竣工年:1951年
 所在:岐阜県可児市久々利
 マップコード:70 239 649*55

この記事へのコメント

2017年11月27日 10:03
橋ですが老朽化の為解体工事で撤去中です。

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