秋葉ダム

天竜川下流にある多目的ダム。
佐久間ダムと同時期に築堤されたダムで、佐久間ダムで発電に利用した放水を秋葉ダムで
再び貯水して発電に利用する逆調整池の役割を持つ。
当初は発電を目的としていたが遠州地域の水需要に従い上水道用水（浜松市上水道用水）、
工業用水（西遠工業用水）、灌漑用水（三方原用水）の用途が追加された。
秋葉ダムの湖畔のソメイヨシノは千本桜と呼ばれ、遠州地方有数の桜の名所となっている。

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下流から堤体を撮影。
秋葉ダムは非常用洪水吐としてローラゲートを8門備えている。


右岸から堤体を撮影。


秋葉ダムは、佐久間ダムが昼の発電放流と夜の放流停止により天竜川下流域の河川流量が
大きく変動しないように調整する役割も持っている。


秋葉ダムの堤高は89mであるが実際には40m程度の高さしか感じられない。
秋葉ダムは河床から基礎地盤まで50m程掘削して建設したことにより大半が地中に埋もれて
いるためで、この掘削工事の影響で完成が予定より遅れてしまったそうである。


秋葉ダムの側面図。
堤体が水面から見えるのは中間の監査廊から上部付近である。


秋葉ダムの平面図。
右岸側に秋葉第三発電所、左岸側に秋葉第二電所がある。


堤体の右岸下流にある建物が秋葉第三発電所。
最大出力46,900kwの発電を行うことができる。


堤体の左岸下流にある建物が秋葉第二電所。
最大出力34,900kwの発電を行うことができる。


左岸側には開閉所がある。


天端の様子。
自動車も通行が可能。


左岸側には「J-POWER　電源開発株式会社　秋葉ダム」が大きくペイントされている。
秋葉ダムはもともと国鉄が東海道全線電化のために建設を予定していた地点であったが、
佐久間ダム建設により電源開発が事業を引き継いだ。


左岸上流から堤体を撮影。


手前に見えるのが秋葉第二電所の取水口。


秋葉第一電所と第三発電所の取水口。


秋葉第一発電所は秋葉ダムから8km程下流にある。
左端のゲートから秋葉第一発電所へ導水される。
秋葉第一発電所では最大出力45,300kwの発電を行うことができる。


秋葉ダムのダム湖・秋葉湖の風景。


秋葉湖の右岸側にある取水施設が浜松市上水道用水、西遠工業用水、三方原用水の取水口
である。


秋葉ダム下流に架かる吊橋・竜山橋。
東海自然遊歩道の一部になっている。


竜山橋から秋葉ダムを正面から眺めることができる。

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秋葉ダム
　形式：直線重力式コンクリートダム
　堤高：89.0m
　堤長：273.4m
　堤体積：515,000m³
　流域面積：4490.0km²
　湛水面積：190ha
　総貯水量：34,703,000m³
　有効貯水量：7,750,000m³
　貯水池名：秋葉湖
　水系河川名：天竜川水系天竜川
　用途：灌漑用水、上水道用水、工業用水、発電
　着手年：1954年
　竣工年：1958年
　所在：静岡県浜松市天竜区龍山町
　マップコード：386 189 262*12

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秋葉ダム周辺の天気

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秋葉ダム周辺の地図